日本円ステーブルコインは今後どうなるのか
皆さん、日本円のステーブルコインがあることをご存知でしょうか?
今回は、プレスリリースなどの情報から着々と進行していると感じた、2つの日本円ペッグ型のステーブルコインをご紹介します。
一つは、日本暗号資産市場株式会社が運営するJPYC
もう一つは、GMOが運営するGYENですね。
どちらもしっかりした企業が行っている印象ですので、それぞれのステーブルコインの特徴や今後どうなっていくのかを見ていきましょう。
日本円のステーブルコイン:JPYCの特徴
それではまずは、日本暗号資産市場株式会社が運営するJPYCから一つずつ特徴を見ていきましょう。
ERC20仕様の日本円ペッグ型ステーブルコイン
JPYCは、イーサリアムベース、規格はERC20を活用した日本円とペッグした、ステーブルコインです。
イーサリアムベースのウォレットで保管ができ、Uniswapなどのスワップを活用して、交換ができるようです。
前払い式決済手段のステーブルコイン
JPYCは前払式支払手段の通貨のようです。
ステーブルなので、JPYCは1JPYC=1円で使用できるコインなので、暗号資産ではありませんということです。
複数のチェーンにブリッジ
xDAIやPolygon(Matic)にもブリッジされているため、現在Gasが高騰していますが、xDAIやPolygon(Matic)ネットワークを使えば手数料も安価に抑えられます。
ホワイトペーパー
ホワイトペーパーもありましたので、共有いたします。
ホワイトペーパーには、仮想通貨業界の課題でもある、ボラティリティの問題を解決する旨などの問題と解決の内容や買い支えの内容、監査もしっかり通っている証明、非常にしっかりした内容が記載されています。
GMO発行のステーブルコイン:GYENの特徴
ニューヨークの金融サービス機関の監督下の規制
GYENは、GMO-Z.com Trust Companyとして、ニューヨーク州金融サービス局の監督下にあるようです。
そしてニューヨークの銀行法に基づいて組織され、マネーロンダリングなどの規制を行っています。
資金監査とスマートコントラクト監査
GMOは、完全な担保を確保するために、ドルと円の準備金について毎月第三者による評価を実施しているようです。そして、スマートコントラクトの大手監査企業であるQuantstampがセキュリティのレビューをしているので、しっかりしていますね。
イーサリアムのモニタリング
GYENもイーサリアムベース、規格はERC20ですね。
そして、このイーサリアムベースのトークンもほぼリアルタイムの発行、償還、トランザクション監視を常に行うようです。
ホワイトペーパー
こちらもホワイトペーパーがありましたので、共有いたします。
ホワイトペーパーには、同時に発行するZUSDの話とともに、問題点・信用の話や、セキュリティなどについても記載があります。
さすが、GMO、ニューヨーク法に基づいたホワイトペーパーになっており、ニューヨークで必要な情報がまとめられた、非常しっかりした内容になっていますね。
最近、詐欺DeFiのホワイトペーパーなどをみていたので、このような内容を見ると、感動してしまいます笑
USDのステーブルコインもいくつかある
日本のステーブルコインもこのようにいくつか出てきていますが、実際に今すでに流動しているUSDのステーブルコインもいくつか種類があります。
例えば、USDTやUSDCなどがありますね。
同じように、JPYCとGYENも切磋琢磨して、しっかりした日本円のステーブルコインをい築いて欲しいです。
日本も仮想通貨のいい流れがようやくできてきたことに注目
今回は、非常に簡単にJPYCとGYENのステーブルコインについてご紹介しました。
JPYCは、日本の法律で、前払式支払手段という形式で、作られたステーブルコインになっており、逆にGMOはニューヨークの法律に則って作られたステーブルコインになっていました。
どちらもERC20であり、買い支えをして、安定した価値に保つようですね。
ホワイトペーパーに記載がある、セキュリティやモニタリング面などを見ると、どちらもしっかりしていそうですが、GMOは大手のサードパーティに委託し監査をしていたり、銀行も分散させ、ペッグ分のYENをしっかり持つことも明示されていたところが印象的でした。
JPYCは、一般社団法人ブロックチェーン推進協会にも加入発表しており、これからさらに普及されそうな印象もありました。
どちらもこれから非常に楽しみですね。
引き続き、日本円のステーブルコインJPYCとGYENに注目しましょう。