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【マネジメントですぐにでも使える知恵】マネジメントをする上で超大事な『怒る』と『叱る』の違いの知恵!これであなたもマネジメントの上級者!

上場企業のマネージャーが教えるマネジメントの『叱るスキル』

企業のマネージャーや上司として、マネジメントが上手くいかず困っているという方は多いのではないでしょうか。マネジメントがうまくいかない理由はそれぞれあるかと思いますが、その理由の一つに上司・マネージャーの『叱る』ということに問題があるのかもしれません。

マネジメントをする上で、部下や仲間に対して、ただ優しくすることだけが、マネージャーの理想の姿ではありません。

時には『叱る』ということが非常に大事なのです。
なぜ大事なのか、それはしっかり場面を読み取り『叱る』ことで非常に効果的になり、部下や仲間の大きな成長につながるからです。

しかし、上場企業のマネージャーや上司の方でも、なかなか叱れなかったり、叱るを通り越してしまっている場合があります。

それは、部下や仲間の成長を止め、または会社の環境を悪くしている可能性もあるのです。
とても基本的なことではありますが、忙しくてストレスが溜まってしまったり、マインドコントロールが必要な難しいスキルです。

今回は『怒る』と『叱る』ということの違いを説明し、基本に立ち返っていただき、今日から実践できる内容をご紹介します。

怒るとは感情をぶつけること

そもそも、『怒る』と『叱る』の違いをご存知でしょうか。

『怒る』と『叱る』の違いがわからないというマネージャー・上司の方は危険信号です。

『怒る』とは、溜まったストレスやイライラした感情を相手にぶつけてしまうことです。

つまり、自分の感情をコントロール出来てない状態と言えるでしょう。

しかし、人間なので、イライラしたり、ストレスは溜まるものです。
それが悪い訳ではありません。

しかし、マネジメントをする上では、相手に感情をぶつけてしまっては、逆効果なのです。

また、度が過ぎるとパワーハラスメントと言って、上司の立場を使った嫌がらせと捕らえられてしまったり、モラルハラスメントと言って会社の中の雰囲気を著しく壊してしまったと捉えられてしまう可能性もあります。

つまり、会社のコンプライアンス違反(法令や規則、道徳の違反)になってしまうということにもなりますので、怒りのマネジメントはマネージャー・上司の方にとって必須能力と言えるでしょう。

叱るとは相手を思いやって注意すべき点を伝えること

それでは、『怒る』のではなくどうしたら良いのでしょうか?
部下や仲間の成長のためには、それが危険なことだとしたら「危険だよ」と注意することが必要ですし、しっかりと場面を見極めて注意したり伝えることで、急激な成長につながる可能性もあります。

その場合は、『怒る』のではなく、『叱る』ということが大事なのです。
それでは『叱る』とはなんでしょうか。

『叱る』とは、相手を思いやって注意することです。
つまり愛です。愛を持って相手に伝えることが大事ということですね。

そして、『叱る』にはタイミングも大事です。
もし部下がお客さんの前などで、注意すべきことをしていたら、マネージャーや上司の皆さんはいつ伝えますか?

答えは、お客さんの前でもその場で伝えることが効果的なのです。
もしかすると、お客さんの前なので、部下を嫌な思いをするかもしれません。

しかしながら、その場で『叱る』タイミングを逃すと、後から言っても部下もその行動をしたことを忘れてしまい、熱も覚めてしまうので、効果がなくなってしまうのです。

できる限り、注意すべきことが起きたら、その場で『叱り』、そして伝えてあげましょう。

続々と企業がとり入れているアンガーマネジメントの基礎

『怒る』と『叱る』の違いについては理解出来ましたでしょうか?

最近では、企業の研修などでアンガーマネジメントを取り入れている企業が増えてきているようです。

アンガーマネジメントとは、怒りの感情コントロールのことですが、いくつか方法がありますが今回は4つのコントロールポイントを紹介します。

①自分の怒りのポイントを知る

アンガーマネジメントと検索すると、色々アンケートのようなリストが出てきます。

そのアンケートを用いて、まずは自分の怒りのポイントを知りましょう。

②相手に求めるものが大きいため、出来ない人もいることを受け入れる

怒ってしまう方に多いのが、自分が完璧主義の方が多い傾向があります。
自分が完璧主義のため、相手に求めることも大きくなり、相手ができてないと、怒りが湧いてくるということです。

全員が全員できる訳ではないということを理解し、寛容になることが必要です。

③他人に頼る

困ったことや、ストレスがたまるようなことがあったときは、素直に誰かに頼りましょう。

誰かに話を聞いてもらうだけでもすっきりするものです。

自分でためるのではなく、吐き出すことも大切でしょう。

④怒りがわいたときは15秒待つ

怒りが湧いてから、15秒ほど我慢すると、怒りはどこかにいくようです。

時間が経って振り返ってみると、どうしてあんなことで怒っていたんだろうということは確かにたくさんあります。

一度我慢してみることも大事でしょう。

以上がアンガーマネジメントの基礎です。
ぜひ、今回のポイントである、『怒る』と『叱る』の違いを理解した上で、マネジメントで実践してみて下さい。

また、どうしても怒りが湧いたときは、アンガーマネジメントを実践してみましょう。