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色盲・色弱(色覚異常)になった方必見!色覚異常の悩みを乗り越えるための知恵

はじめに

新年明けましておめでとうございます!
本年から毎日Kasaiの知恵をこのブログで更新してまいります。
今回は、私の小さい頃からの悩みでもある、色覚異常についてまとめました。

概要

皆さんは色盲、色弱という目の異常をご存知でしょうか?

最近では、色盲・色弱とは呼ばず、『色覚異常』という言葉でまとめられているようですが、印象が良くないため、良い言い方がないか検討されているようです。

私自身、赤緑色盲という目の異常があるため、どうしても困ることが時たまあります。

今回はそんな困ることをまとめた上で、乗り越え方の知恵を共有します。

そもそも色盲・色弱(色覚異常)とは

色盲・色弱(色覚異常)とは、

簡潔に言うと、「色の違いがわからない」または「色の違いを区別できない」という病です。

この病の原因は大きく分けると2種類あるようです。

それは、先天性と後天性によるものです。

・先天性

私はおそらく先天性の色覚異常にあたります。

小さい時、自我を持った時にはすでに色がわからなかったようで、知らない間に絵の先生より私の母親に「息子さん、色がわかってないです」と言う電話があったことを、後から聞きました。

先天性の場合は、原因が遺伝的なもので、私の場合は隔世遺伝でした。私の祖父が色弱と言うことを聞いたことがあります。

先天性の色覚異常に関する用語というものがあるようです。

細かい用語は医療用語のためわかりませんが、おそらく何色の色が見分けられるのかという区別だと思います。

種類

先天色覚異常に関する用語CUDOでの呼び方
1色覚(いちしきかく)全色盲(旧)
錐体1色覚(すいたい いちしきかく)錐体1色型色覚(旧)
杆体1色覚(かんたい いちしきかく)杆体1色型色覚(旧)
2色覚(にしきかく)2色型色覚(旧)
1型2色覚第1色盲(旧)P型強度
2型2色覚第2色盲(旧)D型強度
3型2色覚第3色盲(旧)T型強度
異常3色覚(いじょうさんしきかく)異常3色型色覚(旧)
1型3色覚第1色弱(旧)P型弱度
2型3色覚第2色弱(旧)D型弱度
3型3色覚第3色弱(旧)T型弱度
1型色覚第1色覚異常(旧)P型
2型色覚第2色覚異常(旧)D型
3型色覚第3色覚異常(旧)T型

※参考:特定非営利法人(NPO法人)北海道カラーユニバーサルデザイン機構より(https://www.color.or.jp/faq/005-2/

・後天性

後天性の場合は、眼の病気の一つの症状として、色盲・色弱という色覚異常になる場合があります。

原因は網膜の異常や、日本人の40歳以上の20人に1人はかかると言われている、緑内障の影響により起こるとも言われています。

色盲・色弱(色覚異常)になる確率

色盲・色弱(色覚異常)になる確率は、日本人でどれくらいの割合なのでしょうか。

実は、日本人男性の5%がなります。

日本人女性の0.2%の頻度で起きているようです。

日本人男性の人口が現在、61,500,000なので、3,075,000が色覚異常のある人口の計算になります。

よって、日本人男性の20人に1人、色覚異常があると考えると、決して稀有な病ではなく、誰しもなりうる病なのではないでしょうか。

日本人女性の場合、人口が、64,900,000なので、129,800が色覚異常のある人口の計算になります。

よって、日本人女性の場合は、500人に1人、色覚異常があるということです。

女性の方が色覚異常の方は少ないので、少し稀なのかもしれません。

色盲・色弱になって困ること

では、この病になって困ることとは一体何なのでしょうか。

リストしてみました。

  • 食べ物の腐食を色だけでは判断できない
  • 信号の色と街灯の色の違いがわからない
  • 路線の色の違いがわからない
  • お肉や魚の焼け具合がわからない
  • 洋服の色のセンスが良いのかわからない
  • デザインのお仕事がなかなか難しい

    など・・・

色覚異常の検査方法

・色覚検査表

代表的な色覚異常の検査方法として、色覚検査表というものがあります。

Googleなどで検索すると、様々な種類の画像が出てきます。

上記のような色のモザイクの中に違う色が混ざっており、文字や絵や数字などが、判別できるかどうかといような物です。

自分が色覚異常かどうかを判断する今や一番一般的な方法でしょう。

・パネルD-15

パネルD-15という検査方法もあります。
上記のようなパネルに15色の色が用意されており、

基準となる色を順番に並べていくという検査方法です。
これは色覚異常の程度を判断するのに非常に適した検査方法のようです。

・アノマロスコープ

アノマロスコープは、機器が非常に高いため、医療機関も導入しているところが少ないようです。

なので一般的にはあまり使われていない検査方法ですが、色光で正確に異常を検査できる物です。

私が考える色覚異常を乗り越える知恵と付き合い方

私は実際に色の区別ができず似顔絵を描く時に肌の色を茶色で塗ってしまうことがあり、また緑と赤の違いがわからないという症状があります。

つまり私の場合は、色の区別ができないという症状が強いので、気分が良い人(正常な人)と気分が悪い人の肌の色などを読み取ることができないのです。

過去に一番苦労したのは、ブラジル料理店(お肉の食べ放題)のアルバイトで表が緑色と裏が赤色でできているチップがあるのですが、緑色はお肉持ってきてくださいの合図で赤色がお肉ストップの合図が区別できなかったことがありました。

これにはお仕事に支障が出ました。
しかし、私はその時、「私は特別な人間」と思ったのです。
なぜなら、他の人と目に見えている世界が異なるからです。

他の人にはない、特別な能力を持っていると考えたら、とても気が楽になりました。

ちなみにかの有名な天才画家のピカソでさえも、色覚異常があったと言われています。

そんな天才と一緒と考えると、むしろ色覚異常であることがかっこよくさえ思えてきます。

また本当に色がわからなくて困っている時は、周りが助けてくれます。
私は今でもこのように考え、色覚異常とうまく付き合い、この問題を乗り越えています。

治療方法

治療法は現在、どんな治療法があるのでしょうか。

残念ながら、先天性の場合、有効な治療法はないと言われています。

後天性の場合は、緑内障などによる影響の場合がありますので、眼の病の治療をすれば、治る可能性があります。

お医者さんの指示に従って適切な治療を受けてください。

まとめ

私も困っている色盲・色弱という色覚異常について理解できましたでしょうか?

少しでも多くの方に、このような眼の病もあることを理解いただき、ぜひ簡単な検査方法もありますので、この機会に試してみていただきたいです。

今回のまとめです。

まとめ

  • 色盲・色弱(色覚異常)とは「色の違いがわからない」「色の区別ができない」眼の病
  • 先天性と後天性がある
  • 日本人男性の20人に1人がなっている
  • 色覚検査表などGoogleの画像検索で簡単にわかる検査方法もある
  • 色覚異常は他の人にはない特殊能力と思うことで乗り越えられる