FX投資をするうえで理解すべき基本的な考え方
FXの相場の仕組みは複雑ですよね。
どうしてすぐに為替の値段が変わったりするのでしょうか。
FXをはじめたばかりの方にとっては相場のニュースなど分かりにくいかと思います。
今回の記事では、円安、円高などFX投資をするうえで理解すべき基本的な考え方について解説いたします。
外国為替とは何か?
実はお手元にある現金100円の価値は、日本でいくら待っても価値が上がることはありませんが、世界においては日々、刻々と変動しております。
円を大量に欲しがる方が世界に大勢いれば、円の価値は上がりますし、円に価値を感じられ無くなれば円は安くなります。
例えば、お米で考えてみましょう。
日本でのお米の生産がストップしたとしましょう。
そんな状況でお米をみんなが買えば、当然お米の価値は上がっていきますよね。
有限なので生産者は高く売りたくなりますし、消費者は高くても買いたいです。
今の時期で考えますと、マスクの価値も、コロナが流行したあと非常に高くなりましたが、それでも消費者の需要は衰えません。
それと同じように、円を購入するためにはUSDを売って購入する必要がありますが、みんながUSDをたくさん売って円を購入すれば、市場に流れる円通貨の数は減るので円の価格は上がります。逆にUSDの価値は下がります。
これを「円高」、「ドル安」といいます。
逆に円を売ってUSDをたくさん購入すれば、市場に流れる円の数は増え、USDは減ります。
その結果円の価値は下がり、USDの価値が上がります。
これを「円安」、「ドル高」といいます。
一つの通貨の価値が下がると、一つの通貨の価値が上がる、その結果為替相場が変わります。
これが為替相場の基本的な考え方です。
参考にGoogleで「為替レート 円 USD」というキーワードで調べてみてください。
現在の日本円の価値がわかると思います。
しかし、この価値は1分後は変わってしまっている可能性があります。
例えば、
6月3日08時09分で、1円の価値は0.0092USDです。
100円あれば0.92USD購入することができます。
0.0092USD * 100円 = 0.92USD
今度は逆に「為替レート USD 円」というキーワードで調べてみてください。
6月3日08時26分では、1USDの価値が108.98円です。
アメリカ人の方が、もしこの時間帯に日本にいれば、手数料によって多少変化はありますが、この事例くらいの価値で日本円を購入することが可能です。
このように二つの国の通貨を売ったり買ったりすることを外国為替といいます。
今後の値動きを予測する方法は?
円高か円安か等の値動きを予測できなければFXで稼ぐのは難しいですよね。
為替相場を予測する方法は主に二つあります。
ファンダメンタルズ分析
1つ目はファンダメンタルズ分析です。
これはFXのチャートを見て判断するのではなく、政策金利の動向、雇用統計、失業率などの経済指標を見ることで今後の値動きを予測します。
ファンダメンタルズ分析については、以前も記事にてまとめてますので、こちらもぜひご覧ください。
ファンダメンタルズ分析で使用される指標は、基本的に突発的に変わることはありません。
今日金利が変わって、明日また変わるなんてことは普通はありません。
政策金利を見たときの基本となる考え方は、以下の通りです。
好景気→政策金利引き上げ→通貨価値上昇
不景気→政策金利引き下げ→通貨価値下降
経済界の要人がインフレ防止策として、「今後の金利を引き上げる」と言えば、将来的にその通貨の価値が上がる可能性があります。
ただ、ファンダメンタルズ分析の欠点として、売り買いを行うタイミングをよむのが非常に難しいところです。
例えば、経済界の要人が何か発言をすれば、その瞬間投資家が反応して値動きがあることがありますが、その瞬間で判断するのは、FXを始めたばかりの初心者にとって、瞬時にロングかショートか判断するには難しいかと思います。
テクニカル分析
2つ目のやり方はテクニカル分析です。
この方法であればチャートを見ながら、ある程度は今後の値動き等予測することが可能です。
テクニカル分析についても、以前も記事にてまとめてますので、こちらもぜひご覧ください。
例えば、移動平均線を使用した基本的なトレンドの確認方法は、以下の通りです。
①長期型移動平均線(60日等)と短期型移動平均線(20日等)を表示できるようにします。
②短期型移動平均線が、長期型移動平均線を上から下へ突き抜け、クロスを描く瞬間があります。
これを「デッドクロス」といい今後、下降トレンドに移行する瞬間を表すことが多いです。
逆に、短期型移動平均線が下から、長期型移動平均線を追い抜く形であった場合、「ゴールデンクロス」と呼ばれており、今後上昇トレンドとなる可能性があります。
ただし、この方法も絶対正しいというわけではありません。
テクニカル分析には市場における買われすぎ・売られすぎを表すオシレータ系のインディケーターと、トレンドを読むトレンド系のインディケーターがあります。
この両方の分析手法を併せることで、精度が高まりますので、トレンドを読む際は用心深くならなければなりません。
為替相場の勉強をしよう
今回はFXをこれから始める方は、当然理解しておくべき為替相場の仕組みについて記事にいたしました。
為替相場を理解する上で、ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析も欠かすことはできません。
為替相場を予測することは、完全には難しいかもしれませんが、ある程度は勉強すれば可能です。
運否天賦とならず、少しでも勝率を上げる努力をしていきましょう