テクニカル分析は将来の値動きを予測すること
テクニカル分析とは、チャートを分析し、将来の値動きを予測することです。
これができるようになれば、FX投資で勝てる可能性が高くなります。
テクニカル分析の基本的な考え方は、100年位前から存在するダウ理論という考え方を元に、現代にいたるまで様々な分析方法が開発されました。
今回は様々なテクニカル分析をわかりやすくご説明します。
テクニカル分析は大きく二つに分かれる
テクニカル分析は、以下の分析方法に分けることができます。
①トレンド系:値動きのトレンド分析方法のこと
トレンド系とは、値動きのトレンド分析方法のことです。
わかりやすく言うと、これからのレートのトレンド、方向性などを分析します。
例:・移動平均線
・ボリンジャーバンド
など・・・
②オシレーター系:値の上昇、下降の強弱を分析する方法のこと
オシレーター系とは、為替市場において、売られすぎているか、買われすぎているかの振り幅を分析し、相場が反転する局面を判断するテクニカル分析です。
例:・ストキャスティクス
・RSI
・サイコロジカルライン
など・・・
ダウ理論によると、ファンダメンタルズ分析でわかる数値は全てチャートに現れてはいますが、そこから値動きを予測することはできず、チャートを見ることで将来の値動きを予測することできます。
ファンダメンタルズ分析とは経済のデータを利用して相場を予測する方法
ちなみに、ファンダメンタルズ分析とは、国がそれぞれ出している経済のデータを利用して、相場を予測する方法のことを言います。
トレンド系を理解する基本となる移動平均線
トレンド系を理解するには、まず移動平均線について理解することが必要です。
移動平均線とは、一定期間の終値の平均を線で引いたものです。
FXのでも取引などをご覧いただくとわかりますが、
移動平均線を1日単位にしたときに、全ての線はローソクの終値のところにひかれているはずです。
この移動平均線だけでもトレンドを分析することができますので今回は、一例をご紹介します。
例えば、
以下のように長期型移動平均線と、短期型移動平均線を同時に表示させます。
もし仮に、短期型の移動平均線が下から、長期型移動平均線を追い抜く形であった場合、2つの移動平均線がクロスを描きます。
これは今後上昇トレンドとなる印だと言われてます。
これを「ゴールデンクロス」といいます。
青色線:移動平均線が60日
黄色線:移動平均線が20日
逆に、短期型移動平均線が、長期型移動平均線を下回る局面のことを「デッドクロス」といい、今後下降トレンドに移行する瞬間を表していると言われています。
もちろん、そうならないケースも存在しますが、一度シュミレーションソフト等でその瞬間がないかぜひ確かめてみてはいかがでしょうか。
ローソクの見方
少し昔のデータですが、
2001年12月3日からの一か月間を例にローソクの見方を説明いたします。
まず為替の特定の期間における値は始値、終値、高値、安値の4つに分けられます。
始値は123.37円、終値が131.69円です。
この際、長方形の黒い四角のように描きます。
そして、上の線が表しているのが高値132.1円、下の線が安値の123.25円です。
始高値、終値は一か月間における最初と最後の価値のことです。
また高値、安値はその一か月間における最も高い価値と最も安い価値のことです。
四角の中の部分が白いのは、始値より終値のほうが高いケースの場合です。
反対に、始値より終値のほうが安ければ中が黒で塗りつぶされます。
これがローソクの見方です。
それぞれの線には意味があるので覚えておきましょう。
ボリンジャーバンド
移動平均線の見方を理解できましたら、ボリンジャーバンドの見方も学びましょう。
ボリンジャーバンドは移動平均線に加えて、±σ1、±σ2という標準偏差と言う上下の線からなる合計5本線で表したものです。
【 ボリンジャーバンド 】
+2σ
+1σ
移動平均線
-1σ
-2σ
将来の値動きですが、+1σ、-1σに収まる確率は約68.2%、+2σから-2σに収まる確率は約95.4%だと言われており、ほぼボリンジャーバンドの範囲内で値が動きます。
その範囲内を超える可能性は4.6%くらいなので、範囲を超えた場合、突発的な何か大きな出来事でもない限り、±2→±1というように戻ってきます。
オシレーター系の代表:RSI分析
RSI分析は、The Relative Strength Indexと英語では言われ、一定期間の値動きで上昇した時の分の値動きの占める%を計算し、価格上昇の強度を数値化するチャートです。
以下、RSIの簡単な計算方法です。
期間Xの値上がり幅 / (期間Xの値上がり幅+値下がり幅)*100
例えば、過去の28日間の値上がり幅の合計が200pipだったとしましょう。
そして、値下がり幅の合計が50pipsだった場合、計算方法としては以下の通りです。
28日RSIは200/(200+50)×100=80%
基本的に70%を超える場合、買われすぎと言われており、その後は下降する可能性が高いです。
このように、トレンド系、オシレータ系またその中にも様々な分析方法があり、複数の見方を瞬時にできるようになれば、将来の値動きに対して予測が立てやすくなります。
テクニカル分析にトライ
今回は簡単にテクニカル分析について説明いたしました。
ボリンジャーバンドを初めて学んだときはFXのシュミレーションソフトで確認して感動したものです。
もしこれからFX投資を始められる方で、まだ試したことがない方は、是非一度確認してみてください。