研修しなくても自分で敬語を勉強しよう
コロナの影響もあり、新卒社員の研修がしっかりできなかったり、新卒社員の方もなかなか聞く機会も勉強する機会もなかったという方も多いのではないでしょうか。
そんな方達も本記事を読めば、敬語についてはもう大丈夫です!
今後目上の方やお客さんとも安心して話をすることができるようになる、敬語の知恵をご紹介します。
尊敬語、謙譲語、丁寧語の違いを理解すること!
まず敬語を使う上で、大事なことが敬語には3種類あるということです。
これをまずは頭に入れておくことで、敬語の間違いが減ると思います。
敬語は、『尊敬語』、『謙譲語』、『丁寧語』の三つに分かれています。
ではそれぞれ3つにはどのような違いがあるのでしょうか。
確認していきましょう。
尊敬語とは目上の方に対して相手を立てる丁寧な言葉のこと
尊敬語は、目上の方やお客様に対して、相手を立てる丁寧な言葉のことです。
例えば、
言うの尊敬語:おっしゃる
食べるの尊敬語:召しあがる
などがあります。
またビジネスでよく使う敬語の一つとして、
相手の会社のことを『御社』と言ったりもします。
少しややこしいですが、メールや手紙など文書にして書くときは『貴社』と言いますので、知っておいて下さい。
謙譲語とは自分がへりくだることで、相手を持ち上げる丁寧な言葉のこと
謙譲語は、自分がへりくだることで、相手を持ち上げる丁寧な言葉のことです。
例えば、
言うの謙譲語:申す、申し上げる
食べるの謙譲語:頂く
などがあります。
「頂く」を見るとわかりやすいかと思いますが、自分がへりくだっている言葉です。
他にも尊敬語・謙譲語はたくさんありますので、ぜひ気になる言葉は一個一個調べてみると良いかもしれません。
ここでは代表的な言葉のみをご紹介しておきます。
丁寧語とは一般的な言葉に「です」や「ます」などをつけること
丁寧語は、もうすでに一般的によく使われている言葉に「です」や「ます」などをつけること丁寧語になります。
例えば、
言うの丁寧語:言います
食べるの丁寧語:食べます
これはわかりやすいですね。もうすでに皆さん使っているので、暗記は必要ありません。
しかし、尊敬語や謙譲語は、最初覚えて頂くことが多いと思います。
あまり使われない言葉も多いですが、代表的な言葉は覚えておいて頂くことをおすすめします。
特に企業でよく使う、敬語7選
それでは、実際によく企業で使う敬語は何なのでしょうか。
これはよく使うと言う敬語7選をご紹介します。
お疲れ様です。
頻繁に使う日本特有の言葉でもあるのが、「お疲れ様です」です。
学生時代はあまり馴染みない言葉ですが、社会人になると挨拶としてもよく使われるので、必ず覚えておきましょう。
お世話になります。
この言葉も社会人になると頻繁に使う、日本人特有の言葉です。
実際まだお世話になってない方に対しても、挨拶として使います。
いらっしゃいませ。
この言葉は学生時代、飲食店など、アルバイトでもよく使っていたのではないでしょうか。
会社によっては、会社にお客さんがいらっしゃった時にも。「いらっしゃいませ。」と言うこともあります。
ありがとうございます。
この言葉については、説明は不要かと思いますが、一番大事な言葉でもあります。
申し訳ありません。
この言葉についても説明は不要でしょう。謝る時に使う敬語です。
承知しました。/かしこまりました。
よく了解しました。と言う方もいらっしゃいますが、正しい敬語では、「承知しました。」や「かしこまりました。」が正しいですので、覚えておきましょう。
失礼します。
学生時代は、「じゃあねー」「またねー」などと言っていたかと思いますが、同じ意味で使います。
また、入室するときなどにも「失礼します。」と言って入ります。
電話を切るときなども使いますので、使う場面が多い敬語です。
覚えておきましょう。
よく間違えて使われる敬語7選
社会人になって、同じマネージャーや上司でも間違えて覚えて使っている敬語もあります。
私も思わず言ってしまう時もあるのですが、やはり間違えて使っていると恥ずかしいですので、知っておきましょう。
話言葉やメールなどの文章で、よく「すいません」と言っている方は多いです。しかし、それは誤りです。「すみません」が正しい敬語ですので、覚えておきましょう。
ちなみに、「ごめんなさい」も敬語ではありませんので、注意しましょう。
「〜になります。」と言う言葉は様々な方が使いがちなのですが、すでになっているものであるならば、誤った敬語です。
例えば、「こちらが商品になります」と言う言葉は、商品はすでに商品なので、すでに商品になってます。ですので、「商品になります」はおかしいのです。
よって正しくは、「こちらが商品です」が正しい敬語です。
「〜になります」は癖になっている方も多いので、一度見直してみましょう。
これも「〜になります」同様に多くの方がよく使う誤った敬語です。
例えば、「こちらのチケットは、売店で買う形になります」などと言う方がいます。
形とは何でしょうか。おそらく、『流れ』や『方法』を表しているのだと思いますが、不要な言葉です。
正しくは、「こちらのチケットは、売店で買えます」とシンプルで良いでしょう。
「おります」は謙譲語です。したがって、謙譲語を相手に使うのはおかしなことになりますので、相手に使う言葉としては、尊敬語である、「いらっしゃいますか?」を使いましょう。
よく電話などで、〇〇さんへ伝言をお願いできますか?と伝言をお願いされる場合があります。
その際は、同僚は仲間ですので、内の人間になります。
よって、いくら伝言の相手が社長であっても尊敬語を使う必要はないでしょう。
「○○に申し伝えます」が正しい敬語です。
「ご確認してください」は尊敬語と謙譲語が入り混じった敬語になってしまっています。
「ご確認ください」が正しい敬語ですので覚えておきましょう。
感嘆文として、よく「なるほど」と使いますが、なるほどにですねをつけて敬語にしようとしている方は非常に多いですが、間違えている敬語です。
もしどうしても「なるほど」を使いたい場合は、「なるほど、おっしゃる通りです」と「おっしゃる通りです」を付け加えて言うことが正しいでしょう。
もしくは、「左様です」などとも言います。
敬語は覚えるより、使いながら修正して行久野が近道
ビジネスで今日からすぐに使える敬語の知恵をご紹介しました。
実際は、「習うより慣れろ!」ということで、実践しながら、この言い方は正しかったかな?いつも使っているこの言葉の意味はなんだろうか?と都度確認しながら使って覚えて行くことが近道だと思います。
特に新卒の方は臆することはありません。
皆さん必ず通る道です。大事なことは常に疑うことです。
正しいと思っている敬語が実は間違えている可能性もありますので、本記事を読んで、ご自身のよく使う敬語を振り返るきっかけにしていただき、再確認して見て下さい。