上場企業のマネージャーが教えるマネジメントの『聞くスキル』
企業のマネージャーや上司として、マネジメントが上手くいかず困っているという方は多いのではないでしょうか。マネジメントがうまくいかない理由はそれぞれあるかと思いますが、その理由の一つに上司・マネージャーの『聞く』ということに問題があるのかもしれません。
マネジメントをする上で、部下や仲間の話を聞くこともとても大事なことです。
なぜ大事なのか、それは部下や仲間の声は会社で抱える悩みや現場の声であるからです。
その問題や悩みを聞き、解消することで部下の信頼獲得や仕事の業績向上、そして企業の大きな成長に繋がります。
なので、まずはしっかり『聞く』ということが大事なのです。
しかしながら、本当に今のあなたは、『聞く』ことができているのでしょうか。
なかなか、上場企業のマネージャーや上司の方でも、とても基本的なことではありますが、忙しくてできなかったり、見過ごしがちなスキルです。
今回は三つの『聞くスキル』をご紹介し、基本に立ち返り、ぜひ今日から実践をしてみて下さい。
大事な聞くスキルその1:目で聞く
聞くスキルその1は、『目で聞く』です。
マネージャー・上司の皆さん、目で聞けていますか?
そもそも目で聞くの意味がわからない!という方は、危険信号です。
『目で聞く』とは、”アイコンタクト”のことです。
相手の目を見て聞くということができていますでしょうか。
仮にこの写真のおじさんがマネージャー・上司だとして、この状況の中で部下が話かけていることを想像してみて下さい。
部下はどんな気持ちでしょうか。
全く目を見ずに聞いてくれると思うでしょうか?
決して思わないはずです。
しっかり目を見て聞いてあげることで、部下の方も安心してお話しできますし、聞いてくれているという安心感が生まれます。
しかし、マネージャー・上司の方もどうしても忙しい時もあるかと思います。
そんなときは、緊急性があるかどうかを確かめた上で、「今ちょっと〇〇の仕事で難しいから〇〇分後でいいかな?」など明確な理由と時間を伝えてあげましょう。
そうすることで、部下の方も今はダメなんだということに気付きます。
大事な聞くスキルその2:姿勢で聞く
聞くスキルで大事なスキルその2は、『姿勢で聞く』です。
姿勢で聞くというのはどういうことなのでしょうか。
姿勢で聞くというのは、話し相手にしっかり体をむけて聞くということです。
仮に写真のような状態で前後でそのまま話をしても、話手は、話を聞いてもらっている気がしないでしょう。
目だけでなく、自分の身体ごと相手に向けて話を聞いてあげることで、部下はしっかりと聞いてくれているという気持ちになり、安心して話をできるでしょう。
大事な聞くスキルその3:相槌で聞く
聞くスキルで大事なスキルその3は、『相槌で聞く』です。
相槌とはうなずくことだけではなく、しっかり復唱もしてあげて聞いてあげることです。
復唱はとても大事な聞くスキルです。
復唱にはそれぞれ聞く相手によって切り取る場所が異なります。
例えば、
【 パターン1 】
Aさん:「今日は晴れていて、風もなくていい天気ですね
という会話に対して、
Bさん:「そうですね、いい天気ですね」
【 パターン2 】
Aさん:「今日は晴れていて、風もなくていい天気ですね」
という会話に対して、
Bさん:「確かに風がないので、髪がぐちゃぐちゃにならなくて良いですね!」
人によって復唱する場所が違いますよね。
ここに正解はありません。
しかし、話によっては、部下が本当に聞いてもらいたい部分をマネージャー・上司の方が読み取って復唱してあげると、部下が非常に話しやすい環境を作ってあげられます。
相手にしっかり話を聞いてもらっているという安心感と、理解しながら話を聞いてあげることが大事なので、相槌はとても大事なスキルでしょう。
ちょっとした意識で相手も会社も変わる
本日は3つの『聞くスキル』をご紹介しましたが、いざ振り返って見ると意外と出来ていなかったり、反省する部分があったりするのではないでしょうか。
もし、何か一つでも足りてない聞くスキルがある場合は、直ちに修正し、試して見て下さい。
このちょっとした意識で、会社の雰囲気は変わり、部下も変わります。
そしてマネジメントだけでなく、業績も上がってしまう魔法のスキルでもありますので、日々の日常の中でぜひ意識して繰り返し実践してみて下さい。